依頼書テンプレート|社内向けの基本項目と記入例
依頼書には、誰が誰に、何のために、何を、いつまでに、どの形で仕上げてほしいかを書きます。社内の仕事を頼む場合は、依頼の背景、対象範囲、成果物、希望期限、回答してほしい日、確認先をそろえると、受け手が対応できるか判断しやすくなります。
希望期限は、相手が了承した期限とは別です。以下のひな形で依頼内容を整理し、受け手と範囲や日程を確かめた後に、合意した内容を更新しましょう。
依頼書は、受け手が「何を引き受けるか」判断できる形にする
「案内資料を更新してください」だけでは、文章の修正なのか、デザインの変更なのか、配布まで含むのか分かりません。依頼する作業と対象外を分け、終わったときに何を受け取るかを具体化します。
背景も一言添えましょう。「内容が古いので」より、「担当窓口が変わったため、次回の社内配布前に連絡先欄を更新したい」と書くと、どの部分を優先するか伝わります。Qiita Team公式の依頼書解説でも、目的、依頼内容、日程を具体化する考え方が紹介されています。
ただし、詳しく書くことと、相手が受けられることは別です。依頼書を送った時点で、相手の予定や責任範囲が確定するわけではありません。情報が足りない場合、日程が合わない場合、対象外の場合にどう返答するかも、確認できる形にします。
会議で依頼が生まれたなら、議事録の決定事項と次の行動を参照し、決まった範囲を確かめてから依頼書へ移します。会議中の提案を、そのまま正式な依頼として扱わないようにしましょう。
社内向け依頼書に入れる基本項目
書式を整える前に、受け手が判断するための情報をそろえます。社内に指定様式がある場合は、その欄へ合わせてください。毎回同じ情報は参照先を示し、同じ説明を複数の場所へ増やしすぎないようにします。
| 項目 | 書く内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 件名・基本情報 | 依頼の件名、作成日、依頼元、依頼先 | 誰から、どの仕事の相談か |
| 背景・目的 | 依頼が必要な理由、使う場面 | なぜ今必要か |
| 依頼内容 | 対象、作業、含める範囲、対象外 | 何を引き受けるか |
| 成果物 | 仕上がりの形式、保管先、受渡し方法 | 何が届けば確認できるか |
| 日程 | 希望期限、回答希望日、動かせる条件 | その日程で対応できるか |
| 参考情報 | 正本の資料名、場所、確認済みの変更点 | 必要な資料を見られるか |
| 連絡・確認 | 質問先、内容を確認する人、回答方法 | 迷ったときに誰へ聞くか |
| 受け手確認後 | 合意した範囲と期限、変更点、確認日 | 最初の希望から何が変わったか |
「至急」「いつもの形式」といった言葉は、必要な日や具体的な形式へ置き換えます。分からない値を埋めるために推測せず、「確認待ち」と書き、誰に確認するかを添えてください。
コピーして使える依頼書テンプレート
次の様式は、文書や表計算へコピーして使えます。形式的な挨拶を増やすより、件名から作業内容と条件へたどれる形にしてみてください。依頼の種類によって、不要な欄は減らします。
件名:
作成日:
依頼元(部署・担当・連絡方法):
依頼先(部署・担当または受付窓口):
1. 依頼の背景・目的:
2. 依頼する作業・対象範囲:
3. 今回含めない作業:
4. 希望する成果物・受渡し方法:
5. 希望期限・その理由:
6. 回答希望日(対応可否や条件を返してほしい日):
7. 参考資料の名前・正本の場所:
8. 質問先・内容の確認担当:
受け手との確認欄(確認前は未定とする)
- 対応可否・追加で必要な情報:
- 合意した作業範囲・期限:
- 当初の依頼から変わった点:
- 確認日・確認した担当:
依頼内容が複数あるときは、作業ごとの行へ分けます。文章修正と印刷手配を一つの「資料更新」にまとめると、どちらが受け手の担当か分からなくなります。依頼先が異なる場合は、窓口と担当範囲を確認しましょう。
また、依頼者が書く欄と、受け手との確認後に書く欄は分けます。確認前の合意期限を希望期限で埋めると、相手が約束した日と誤解されるおそれがあります。空欄ではなく「未確認」と記す方法もあります。
記入例:社内案内資料の連絡先を更新してもらう
以下は、書き方を示す架空の例です。日付、担当、資料名、作業範囲は編集上の設定で、実際の依頼や作業実績ではありません。
| 項目 | 架空の記入例 |
|---|---|
| 件名・依頼元 | 社内案内資料の窓口欄更新のお願い。総務担当Aから広報受付窓口へ |
| 背景・目的 | 問い合わせ窓口が変わったため、次回配布前に案内資料の連絡先欄を更新したい |
| 対象・作業 | 正本「社内手続き案内」の窓口欄を、確認済みの変更一覧に沿って修正する |
| 対象外 | 全体のデザイン変更、印刷手配、社員への配布は今回含めない |
| 成果物 | 修正した編集用データと確認用PDF。社内指定の共有場所で総務担当Aへ知らせる |
| 希望期限 | 11月20日。次回配布前の内容確認時間を確保したい。受け手との合意は未確認 |
| 回答希望日 | 11月12日までに、対応可否と不足情報、難しい場合の代替日程を教えてほしい |
| 参考資料 | 現行の正本と変更一覧。社内指定の保管場所を共有し、閲覧できるか確認する |
| 内容の確認 | 総務担当Aが変更一覧との一致を確認。追加修正は範囲と日程を改めて相談する |
| 受け手確認後 | 未確認。受け付けたことだけで、期限への了承や着手とは扱わない |
この例では、資料のどこを変えるか、何を受け取るか、どこまで頼んでいないかが分かります。依頼先を個人名で決められない場合も、推測で担当者を割り当てず、指定窓口へ確認します。
送付時の短い文面なら、「案内資料の窓口欄更新をお願いします。対象と変更点は依頼書にまとめました。11月12日までに、対応可否と不足情報をご確認いただけると助かります」のように、依頼と返答してほしいことを分けられます。丁寧さのために、必要な条件を曖昧にしないことが大切です。
希望期限、回答希望日、合意期限を分ける
日程の欄は、意味が混ざりやすい場所です。希望期限は依頼者が望む作業の完了日、回答希望日は対応可否や条件について返答してほしい日、合意期限は受け手と確認できた期限です。同じ日付になる場合もありますが、確認の段階は違います。
| 曖昧な書き方 | 具体化する方向 |
|---|---|
| なるべく早くお願いします | 何のためにいつ必要かと、対応可否を聞きたい日を書く |
| 11月20日までに対応 | 依頼時点では希望期限と明記し、受け手の回答を確認する |
| 資料一式を更新 | 対象資料、変更箇所、成果物、対象外を分ける |
| 受領したので進行中 | 受領、受諾、着手を区別し、確認できた状態だけ残す |
| 完了したら連絡 | 成果物の場所、連絡先、内容の確認方法を書く |
たとえば受け手から「11月24日なら対応可能」と返答があった場合、依頼者だけで希望日を上書きせず、配布予定との関係を確かめます。日程を合意できたら、元の希望と合意後の期限、確認日を残します。条件が合わなければ、範囲を減らすか、別の予定を検討します。
同じ依頼に追加作業が生まれた場合も、「ついでに」と混ぜず、対象、成果物、日程が変わるかを確認します。変更前の依頼を受けた人が、後から増えた作業まで了承したとは扱いません。
受け手の返答は、条件が分かる形で残す
返答を受けたら、「対応できます」という一言だけでなく、対象範囲、対応できる日、先に必要な情報を依頼内容と照らします。追加確認が必要な返答を、無条件の受諾と扱わないことが大切です。
同じ架空例で「窓口欄の修正なら11月24日に対応可能。変更一覧の確定が必要」と返答があったなら、確認する点は二つです。配布予定を変えてもよいか、変更一覧をいつ確定できるかを関係者と確かめます。合意できた範囲と期限を更新し、印刷や配布が対象外であることも維持します。
依頼先が違うという返答なら、正しい窓口を確認してから依頼し直します。確認していない別担当者へ自動で移されたことにはせず、誰が次に連絡するかを残しましょう。
送る前に、資料と確認の流れをそろえる
依頼書を読み返すときは、受け手が参考資料を開けるか、変更点の根拠が分かるか、質問先が明確かを確認します。資料名だけでは似た版を開くこともあるため、正本の保管場所と更新日を添えると判断しやすくなります。
参照先を伝えるために、パスワードや認証コードを依頼書へ書く必要はありません。閲覧できない場合は、社内で認められたアクセス申請の方法を使います。個人情報や社外秘の資料は、相手が必要とする範囲と共有先を確認してください。
依頼後は、受付、条件確認、受諾、着手、成果物の受領、内容確認を区別します。すべての依頼に同じ段階が必要とは限りませんが、何をもって完了にするかを最初にそろえておくと、受け取っただけの資料を確認済みと扱わずに済みます。
FORMLOVAで社内依頼の情報を同じ欄で集める
複数の部署から依頼を受けるなら、目的、範囲、成果物、日程を同じ欄で集める方法があります。全体の作り方はフォーム作成ガイドで確認できます。
対応するAIチャットへFORMLOVAを接続したら、次の依頼文で未公開の下書きを作れます。
社内の資料更新依頼を受け付けるフォームを、未公開の下書きとして作ってください。件名、依頼元、目的、対象資料、作業範囲、今回含めない作業、成果物、希望期限と理由、回答希望日、参考資料の場所、質問先を分けます。希望期限は受け手が了承した期限ではないと説明してください。添付やパスワードの入力は使いません。公開、通知、依頼の受諾、担当割当、作業の実行は行わないでください。
これは依頼文の例で、実際の社内依頼を処理した結果ではありません。フォームの質問項目と入力形式と照らし、上の架空例で希望期限と回答希望日が別々に入力できるか、対象外の範囲を伝えられるか確認します。
範囲と希望期限が伝わる社内依頼フォームを下書きする
FORMLOVAの無料プランでは、フォームの作成・公開、回答収集、回答検索、基本分析、CSV・Excel出力を使えます。まずは社内依頼の入力項目を未公開で確認できます。
登録後にメールを確認し、対応するAIチャットへFORMLOVAを接続して、上の依頼文を試してください。AIクライアントの条件と別途費用は提供元で確認します。
フォームへの提出は、依頼情報の受付です。依頼先が受諾したこと、作業が始まったこと、成果物が確認済みであることは別途確かめます。ファイル添付や自動リマインドは、ここで紹介する無料範囲には含めていません。

よくある質問
メール本文と依頼書はどう使い分けますか?
短い依頼ならメール本文に同じ項目をまとめる方法があります。対象や条件が多い場合は、文書やフォームに整理し、メールでは件名、依頼の要点、回答希望日と参照先を伝えます。複数の版があるときは正本を決めましょう。
希望期限がまだ決まっていない場合は?
未定と記し、何を確認すれば決められるかを書きます。「期限なし」とは区別してください。受け手へ都合を聞く場合は、必要になる時期や依存する作業を伝えると相談しやすくなります。
担当者が交代するときも依頼書だけで足りますか?
依頼書は個別の仕事の条件を伝えるものです。担当業務そのものを渡す場合は、引継ぎ書テンプレートで通常手順、資料の場所、未完了事項を別に整理できます。
執筆・確認情報
筆者はFORMLOVAを開発しています。2026年11月6日に現行の料金定義とフォーム作成・回答収集の仕様を確認しました。様式、資料更新例、依頼文、図は独自の編集提案です。実際の依頼受諾、作業実行、内容承認の事例ではありません。社内の指定様式と担当範囲・共有の手順に合わせて使ってください。見積、修理、返金、発注、支払、契約などの専用書類や法的な効力の判断は対象外です。


